東映エージエンシーの矢原です。
2025年7月1日~7日の行程において、アメリカの最先端エンタメ施設の視察を行いました。
~ロサンゼルス~
ロサンゼルス訪問においての印象
まず、街の広さです。観光地やショッピングセンターなどが東京のように集約されておらず、想定以上に離れており、移動手段は車が基本でした。公共交通機関は存在するものの、車移動が主体のため、利便性に欠ける場面が多く見受けらました。
次に、街並みや自然の風景についてです。青空の下に広がるパームツリーや海岸沿いの景観は、数々の映画の中で見た風景と重なり、非日常的な印象を受けました。
さらにハリウッドサイン、映画スタジオ、アカデミー映画博物館といった観光地を巡ることで、ロサンゼルスが「映画の街」として世界的に認識されている理由を実感できました。
また、街にはメキシコ系やアジア系の人々が多く居住しており、異文化が共存し、歴史とともに広く浸透している様子が感じられました。
以上より、ロサンゼルスはその広大な都市構造と交通事情、映画産業を中心とした独自の文化的魅力、さらに多様な民族背景が融合した街であると実感しました。
~ラスベガス~
ラスベガス訪問においての印象
まず、昼と夜で街の雰囲気が大きく変化し、まるで一つのテーマパーク全体に滞在しているかのような印象を受けました。
特に各ホテルごとにコンセプトが設定されており、ニューヨーク、パリ、ヴェネツィア、エジプトといった世界の都市や地域を再現しており、街全体で世界旅行をしているような感覚を味わうことができました。
また、シルク・ドゥ・ソレイユやスフィアに代表される世界トップレベルのショーが集積しており、これらを一度に体験できるのはラスベガスならではの特色です。さらに、空港内にまでカジノマシンが設置されている点が特徴的であり、街全体がカジノと直結し、非常に身近な存在として機能していることが確認できました。
加えて、街中には日本では見られない規模の大型ビジョンや特殊形状のビジョンが多数設置されており、ホテルやショーの映像が流れていた点が印象的でした。気温は40度を超えるものの、砂漠地帯に位置するため雨の心配がほとんどなく、極端な高温環境にも対応した街づくりがされていることも確認できました。
以上より、ラスベガスはテーマ性に富んだ都市設計、世界的エンターテインメントの集積、カジノを中心とした独自の文化、そして気候条件に適応した街づくりを特徴とする都市でした。

~アカデミー映画博物館~
アカデミー映画博物館について、以下の特徴が確認されました。
まず、建築自体が美術品のようでした。歴史ある外壁とモダンなガラス球体が融合した構造は独自性が高く、施設そのものが観賞対象となっていました。
展示内容については、映画の歴史を重層的に表現しており、美術・脚本・撮影・衣装といったあらゆる要素が網羅されていました。その展示物も非常に多く、映画作品で使用されたプロップや台本、写真、さらにはCG技術の発展に関する資料まで揃っており、その膨大さに圧倒されました。一つ一つ丁寧に見ていくと一日を要する規模であり、簡単に見て回っても1~2時間は必要です。
特に印象的だったのは、壁一面に並ぶ資料展示が印象的であり、製作過程における手書きの書き込みや制作資料など、他では見られない貴重な内容に触れることができました。また、スクリーン裏に展開された「100年分の映画史」では、ハリウッドが積み重ねてきた歴史の厚みを一望できる構成となっておりました。
展示内容は、古典的な名作に関するものから、最新作品の衣装・プロップに至るまで幅広く扱われており、体験型展示や撮影可能な展示も多く取り入れられておりました。そのため、老若男女を問わず楽しめる工夫がされており、長時間滞在しても飽きることのない施設であると評価できます。

~JAPAN EXPO~
今回訪問したJAPAN HOUSEについて、以下の特徴が確認できました。
まず、入場が無料であるため、気軽に立ち寄れます。展示規模も適度であり、実際の衣装展示から映像を用いた演出までバランスよく配置されておりました。
今回の訪問時には、NHK大河ドラマ『どうする家康』に関連する展示が行われており、日本の文化や歴史を海外の来館者に伝える取り組みがなされていました。この展示のように日本の魅力を発信し、異文化理解を促進する場として機能していることが確認できました。


~Sphere~

~シルク・ドゥ・ソレイユ「O」~

~最後に~
今回の視察を通して、アメリカの最先端のエンターテイメントを全身で浴び、インスピレーションの一端とさせていただきます。
(筆者近景:「スフィンクスと私」)